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外国に工場誘致がはじまり出した時代に作ったカレンダーです。(昭和53年)
 以前、私は『大地の子』を見て涙しました。世の中、グローバル、グローバルと聞き慣れた言葉の名のもとに、こぞって資源のない国が他国に出かけて逆輸入し、我先に走って空洞化、フリーター等、景気の悪い話を自分から作っている。
 自ら汗を流して物作りをして頑張っていく知恵がなく、自分だけでもこの場を凌がんが為なのか、かって戦前に他国を侵略し、何百万もの国民を送り出し、未だに諸問題を引きずっているのに、忘れるのも早い国民・企業・政府だこと―。
 私も自分の年齢を考える時、もし満州にいたら、この世に存在しなかっただろう。時代は繰り返すというが、10〜15年後にはグローバルと言った言葉に翻弄され、他国に出て安い賃金で使ってもピンチが必ず来て、企業孤児として同じ事を繰り返す事になるであろうと嘆きたい。
 「平家を潰すは平家」ということわざがあり、日本を潰すは日本人と言えるのではないか。
 『大地の子』を見てそう思ったのは私だけだろうか?
 中国の故事に、“狡兎死して走狗煮らる”という諺があり、よく肝に命じて使い捨てにならぬよう、企業諸君、政府の諸君、同じことを繰り返すなかれ。

(代表取締役  横山 稔